BSS英会話は月額6,512円〜という激安コーチング型のオンライン英会話。
コーチングって普通1ヶ月でも十万円以上するし、英語のレッスンはついていないところも結構あります。なのに、安くてレッスンつき。
安すぎるけど大丈夫なのか!?
そう思う方もいるでしょう。(私は思いました)
実際に1ヶ月間受講してみたので、BSS英会話の教材や講師がどんな感じなのかをレポートします。
結論から言うと、教材やレッスンの内容、講師の質などどれも全く問題なしです。メインのオリジナル教材は頻出フレーズを効率的に学ぶ工夫がされていました。
逆に言うと、スピーキングに自信がある方はBSS英会話の教材は物足りない面もあるかもしれません。詳しく見ていきましょう!
BSS英会話を受講した全体的な口コミや料金はこちらの記事を参考にしてください。
参考:【安いけど大丈夫?】 BSS英会話を1ヶ月体験した口コミレビュー
BSS英会話の教材・レッスンの種類
- Free Conversation
- Rapid-Fire Questions
- Cofee Table Talk
- オリジナルの会話フレーズ教材(おすすめ!)
BSS英会話のレッスンは4種類。
オリジナルの会話フレーズ教材がメインの教材、これが一番おすすめです。教材はZoomで講師が画面を共有してくれます。
Free Conversation
自由に講師と会話をするレッスンです。
他の教材でもスモールトークを挟んでくれる講師は多かったので、個人的にはそんなに使わないかな?という印象。
ただ、「不自然な表現は逐一直して欲しい」など細かいリクエストはしやすいので、他の教材が合わなければ試してみましょう。
Rapid-Fire Questions
- 子供の頃に好きだった本
- フレンチフライ or オニオンリング
- マッサージ or フェイシャル
- (好きな)日本語
- 帽子?ヘッドバンド?
こういった質問になるべく早く答えるのが15分。残りの10分はフリートークでした。ゲーム感覚で割と自由に話せるので「25分のフリートークは長すぎる」という人にはいいかもしれません。
Coffee Table Talk
Coffee Table Talkはトピックを自分で3つ選んで、それに関して講師と自由に会話します。
フリートークに近いですが、完全にフリーだといつも同じ話題になってしまいがち。あと、ネタギレになることもある……。
話題が3つあれば、ちょうどいい感じ!
入会後に資料が送られてくるので参考にしてください。
オリジナルの会話フレーズ教材
BSS英会話のおすすめ教材は、オリジナルの会話フレーズ教材です。
レッスン冒頭に受講したいページ数を講師に口頭で伝えます。例えば「日常英会話・初心者用のレッスン1」を受講したい場合は、「0-01(ゼロ、ゼロワン)」か「Daily-01(デイリー、ゼロワン)」と伝えます。
予約時のリクエスト欄に記載しておいてもOK。
私は「上級/ 日常・ビジネス英会話」を選択しました。「2年以上オンライン英会話で学習している」「仕事で英語を使いたい」ということを伝えたところ、初回カウンセリングでおすすめされたコースです。
内容は非常にシンプル。日常やビジネスなど、シーンに合わせた頻出表現をひたすら繰り返します。
文法の教科書をまるまる一冊終わらせても「英語フレーズが全然出てこない!」っていうの、身に覚えがありませんか?1回では当然覚えられないので、何回でも何十回でもやる必要があります。
この教材なら使いそうな表現を身につくまで何度も繰り返せるので、会話力強化に最適です。希望すれば日本人コンサルタントさんが毎日の自習プランに組み込んでくれるので、相談してみましょう。
オリジナルの教材に関しては、以下のレッスンの流れでも詳しく紹介します。
ビジネス向けのオンライン英会話を他にも検討したい方はこちらの記事もご参考に。
参考:ビジネス英語におすすめのオンライン英会話4選!「質」で選ぶのは間違い
BSS英会話のネイティブレッスン
初回カウンセリング後に「おすすめネイティブ講師」という資料をもらいました。
これが参考になりました!
数名の講師とレッスンしましたが、登録後に送られたてきた「人気No.1講師」が一番楽しくレッスンができました。流れは他の講師と同じだけど、スモールトークのはさみ方とか、誉め方、レッスン最後のフィードバックなど、とてもよかったです。
ちなみにBSS英会話の「ネイティブ講師」「ネイティブレッスン」は一般的にイメージするネイティブスピーカー(アメリカやイギリスなど)ではなく、全てフィリピン人講師です。
予約
初回カウンセリングのあとにチケットが発行されると、予約画面に入ることができます。OPENの空き枠がある講師を予約しましょう。
システム上でも公式サイトの情報でも、6〜25時が受講可能時間です。
私が調査した限りでは6時台のスロットを空けている講師はほぼゼロに近いです。一度だけ発見しましたが、かなりレア。基本的には朝は7〜8時以降と考えた方がいいです(7時台も結構少ないかも)。
講師数は少なめですが混雑している感じはなく、当日でも空きはあります。予約がとりやすいという点はメリットです。
私は出勤前に受講したいので、普段は他のスクールで朝6時に受講しています。朝型派の人にはデメリットになるかも。
挨拶
だいたい2-3分程度。
- ちゃんと聞こえてる?見えてる?
- 私の名前は◯◯です。名前は?
- 元気?
- 今日の天気はどう?
- 今日は何か予定があるの?
など、ごくごくスタンダードなスモールトークをします。
教材の選択
希望の教材を使えます。予約時に教材のリクエストをしていればここはスキップ可(指定しても「これで合ってる?」って聞かれる可能性も大なので、結局どっちでもいいかも)
Repetition Drill①
ここからはフレーズ教材でのレッスンの流れを紹介します。
1レッスンで1項目(PDF2ページ分)を進みます。
- 教材1ページ目が表示される(英語・日本語併記)
- 講師が発話する
- 生徒が続いて発話する
イントネーション、発音などの指摘を随時してくれます。
Repetition Drill②
- 教材は非表示
- 講師が発話する
- 生徒が続いて発話する
教材は見ずに、講師に続いてフレーズを復唱します。
文字情報がなくなると集中して聞くので、リスニングのトレーニングになります。長いフレーズになるとここの時点で大体言えなくなります(僕の英語力だと…(^^;
言えるまで繰り返してくれるので何とかクリア!
Repetition Drill③
- 教材は見ずに
- 講師がランダムに読む
- 生徒が続いて読む
教材に表示されていた順番ではなく、ランダムで復唱します。
Repetition Drill①、Repetition Drill②でぼんやり言えるようになっても、順番が変わるだけで意外と言えなくなります(^^;
Quick Translation①
ここからはQuick Translation、なるべく早く英訳を言葉にするレッスンです。
- 教材は2ページ目を表示(日本語。ヒントの英語が一部記載)
- 上から順番に生徒が英訳
右側にポイントとなる英文が一部記載されているので意外と(?)いけます。
- いいですよ。
- 順調ですか。
あたりは別の類似表現が頭に浮かんでしまって、すぐに出てきません!レッスンでもこういう状態っていうことは、実際の会話の場面で確実に言えないですね…。サクッと言葉が出てくるレベルにしたい!
Quick Translation②
- 教材2ページ目を表示(日本語。ヒントの英語が一部記載)
- 講師がランダムで指定した番号を生徒が英訳
⑥、⑦のフレーズは長いので難しい……
でもレッスンの始まりでは言いづらかった言葉が、終わる頃にはスムーズにいえるようになりました!
フィードバック
最後の1分ほどで講師からフィードバックがあります。
- よかった点
- 日本人の苦手なRの音がきちんとできている
- イントネーションの強弱も良い
- 他の発音もほとんどはよくできている
- 向上すべき点
- ngの発音
- comming along、How’s it、for askingなどのリンキングサウンド
しっかり褒めつつも、きちんと弱点を指摘してくれるのがさすが人気講師!という感じでした。
BSS英会話 日本人レッスン
私の場合は、初回カウンセリングをしてくれた方がそのまま日本人レッスンを担当してくれました。
講師によって印象は違うと思いますが、私の担当の講師は可愛いらしい女性でした。とにかく優しく丁寧という印象!Perfect!とこまめに褒めてくれるので、楽しくレッスンができました。
予約
日本人レッスンの予約はメールで調整してくれます。自分の都合の良い日程を伝えましょう。
学習の進捗確認
まずは日本語で学習の進捗を確認。こんなことを聞かれました。
- ネイティブレッスンはどうですか?
- 学習で疑問に感じる点や困っていることは?
- 予習復習は順調ですか?
- 並行している他のオンライン英会話の方も順調ですか?(かけもち中…(^^; )
- 疑問があれば何でも言ってくださいね
「ネイティブレッスンと予習復習でフレーズがスムーズには言えるようになってきたけど、実際の会話でパッと出てくるかは自信はないです」という悩みを相談しました。
レッスン
「希望はありますか?」と聞かれました。私は何を希望していいかわからなかったので、「スタンダードなものでお願いします!」とリクエストをしました。
「ネイティブレッスンの復習をしながら、実際の会話をイメージしたものにしましょう」と提案してくれました。
もし自分で「こういうことがしたい!」とかあれば気軽に相談できる雰囲気。英語での面接の練習とか、プレゼンの練習とかを頼んでみてもいいかもしれませんね!
まずはネイティブレッスンの復習から
- ネイティブレッスンの復習
- 他の表現に言い換える
という流れをやりました。
- 講師「あとどれくらい時間が残っているか、教えていただけますか。」
- 生徒「Do you tell me how much time we have left?」
- 講師「丁寧な聞き方だとどうなります?」
- 生徒「Could you tell me how much time we have left?」
テキストに書かれている模範解答がCould you tell me how much time we have left?です。ミスったのも気がつかないくらい優しく訂正してくれました(^^;
- 講師「セキュリティカードを発行してもらうのに、どこに行ったらいいか教えてくれますか。」
- 生徒「Can you point me to where I should go to get my security card issued?」
- 講師「”point me”の”t”はリダクションで発音しなくてOKです」
発音のコツも指導してくれます!
派生表現を学ぶ
- 先程の復習
- 文章を一部置き換える
次に、上記の流れで派生表現を学びました。
- 講師「あとどれくらい時間が残っているか、教えていただけますか。」
- 生徒「Could you tell me how much time we have left?」
- 講師「会議が始まるまであとどれくらい時間が残っているか、教えていただけますか。」
- 生徒「Could you tell me how much time we have left until the meeting starts?」
- 講師「搭乗時間まであとどれくらい時間が残っているか、教えていただけますか。」
- 生徒「Could you tell me how much time we have left for boarding?」
こんなふうに一つのフレーズを覚えたついでに、他の応用表現を覚えられるのが効率的です。
(ちなみにそんなにスラスラ言えているわけではなく、講師に訂正してもらった表現をざっくり記載しています(^^;
- 講師「セキュリティカードを発行してもらうのに、どこに行ったらいいか教えてくれますか。」
- 生徒「Can you point me to where I should go to get my security card issued?」
- 講師「”Can you point me”という表現は”指を差して”といったニュアンスがあります。例えばオンライン上で使うとちょっと違和感のある表現です。実際に顔を合わせているシーンで使った方が自然です」
表現の微妙なニュアンスも教えてくれました。こういうのはバイリンガルの講師に説明してもらったほうが断然理解しやすいです。
英語で説明されてもあんまり頭に入ってこない(^^; こういう予備知識と一緒に覚えた方が、記憶にも残りやすいのもバイリンガル講師に教わるメリットです!
ロールプレイ
カウンセリングで「仕事で英語を使いたい」と伝えていたので「職場をイメージしてみましょう」となりました。このときにも「他に希望があれば言ってくださいね」と付け加えてくれました(優しい)。
以下のような方向性を示してくれました。
- 講師は受け身になります。
- 生徒さん側から色々質問をしてください。
- 普段のミーティングなどで言いたいフレーズがあれば教えてください。
実際にした英会話が以下のような感じの内容でした(ところどころもしかしたら、違ってるかもしれません)。
- 生徒「Hi, Would you do me a favor?」
- 講師「Yes. Sure. What is it?」
- 生徒「Could you tell me how much time we have left for the meeting?」
- 講師「I think we’ re starting from eight o’clock, so we still have two more hours.」
- 生徒「And do you know where we are meeting today?」
- 講師「Yes, I think it’s gonna be room A.」
- 生徒「I got it, thank you.」
- 講師「Anything else?」
- 生徒「Everything’s clear. I appreciate it. Thank you」
「すみません、質問していいですか?(Excuse me, Can I have some questions?)などを入れるとさらにいいですね!」といったフィードバックもしっかりくれました。
BSS英会話の講師と教材 まとめ
レッスンの流れやBSS英会話の講師や教材について書きました。
なんか割と、いい点ばかり書いてしまった気がするので(?)最後にデメリットもあげておきます!
- Zoomレッスン
- 教材のバリエーションが少ない
Zoomを使用したレッスンで、教材は画面共有。文字を追っているときに講師がスクロールをするとちょっと気持ち悪いです(^^; また、一般的なオンライン英会話に比べると教材は少ないです。
参考:徹底比較!おすすめのオンライン英会話【おっさんが1,900回以上受講】
一方、メリットはフレーズを定着させやすいレッスンです。
初心者〜中級者の方には特におすすめ。上級者でも、スピーキングに苦手意識がある方なら合うでしょう。
コーチング英会話って結構スパルタなイメージなのですが、BSS英会話の講師はネイティブ講師も日本人講師も優しい!楽しんで受講できました。